■QU-32主な特長
・モノ・マイク/ライン・インプット(TRS+XLR)×32
・トータル・リコール対応AnaLOGIQ™プリアンプ
・ステレオ・インプット(TRS)×3
・ミックス・アウトプット(XLR)×24
・ステレオ・グループ×4(ミックス・モードに変更可能)
・最大11系統のモニター・ミックス(モノ×4、ステレオ×7)
・ステレオ・マトリクス・アウト×2
・4系統のエフェクト・エンジン
・専用エフェクト・センド/リターン×4
・ミュート・グループ×4
・DCAグループ×4
・AESデジタル・アウトプット
・32x32 USBオーディオ・インターフェイス機能
・dSNAKE™リモート・オーディオ・ポート
・モーター・フェーダー×33
・7インチ・タッチスクリーン・ディスプレイ
・ソフトキー×10
・トリム、ポラリティ、HPF、ゲート、インサート、4バンド・パラメトリックEQ、コンプレッサー、ディレイを全インプットに装備
・インサート、4バンド・パラメトリックEQ、1/3オクターブ・グラフィックEQ、コンプレッサー、ディレイを全アウトプットに装備
・チャンネル・ダッカーを全インプットに装備
・iLiveエフェクト・ライブラリー搭載
・内蔵シグナル・ジェネレーター
・ピーク・バンド表示付きRTA(リアルタイム・スペクトラム・アナライザー)
・フィードバック対策やルーム・アコースティック調整に便利なスペクトラム表示機能
・オートマティック・マイク・ミキシング機能
・USBドライブへダイレクトにマルチトラック・レコーディング/プレイバックが可能なQu-Drive
・DAW MIDIコントロール
・Qu-Pad iPadアプリ対応
・Qu-You iPhone/アンドロイド・パーソナル・モニタリング・アプリ対応
・MEパーソナル・ミキシング・システムに対応
・GLD Chromeシリーズとマッチしたハイ・コントラストのメタリック・フィニッシュのコントロール類を装備
■仕様■
・寸法(W×H×D)自立時:850×186×500mm
・質量:約20kg
■AnalogiQ™プリアンプ
Qu-32は先進のゼロクロス・ディテクションや、DSPによる正確なゲイン・コントロール、最高の音質に特化し、パッドレスで1dB単位のゲイン調整が可能なAnaLOGIQ™デジタル・コントロールド・プリアンプを32基搭載。アナログ信号は高品位、ロー・レイテンシーの24ビットA/Dコンバーターに入り、最高級の音質を誇る24ビットD/Aコンバーターから出力されます。また、AnaLOGIQ™プリアンプはさらに高音質、歪みを最小限に、超低ノイズフロアを実現すべく設計がリファインされ、デジタル・コンソールでは失われがちな暖かみのある音楽的なサウンドが得られます。
■1チャンネル / 1フェーダー
Qu-32はモノ・インプット・チャンネルと同数のフェーダーを装備し、分かりやすくてすぐに作業ができるフェーダー・レイヤーもあります。デジタル・ミキサーの中には物理的なインプット数よりも少ないフェーダー数のものもありますが、それではフェーダーのレイヤー数が増えてしまい、使いにくいミキサーになってしまいます。作業は煩雑になり、操作時間も長引いてしまいます。Qu-32では、各マイク・インプットにそれぞれ対応したフェーダーを装備していますので、アナログ・ミキサーや使いにくいデジタル・ミキサーからの乗り換えユースの場合でも素早い操作が可能です。
■iLiveエフェクト
Qu-32のダイナミクスやエフェクトは、iLiveプロ・ツアー・シリーズのアルゴリズムをダイレクトに継承したものを搭載。iLiveに内蔵のエフェクト群は、トップ・ミキシング・エンジニアがツアー等でハイエンド・プラグインとして他のエフェクト・ユニットと共に使用しています。Qu-32はiLiveエフェクト・エンジンを4系統搭載し、伝説的なクラシック・リバーブやゲート・リバーブ、ディレイ、フランジャーなどのモジュレーション・エフェクトを内蔵しています。
■多彩なミックスをより自在に
■グループ
Qu-32は4系統のステレオ・グループを設定でき、メインのLRミックスのサブグループとして、ドラム全体のバス・コンプレッションや会場内に設置した複数のノイズ・マイクの音質をまとめてグラフィックEQで補正するなど、グループ全体のレベルや音作りに使用できます。グループはミックス・モードに切り替えることができ、ミックス出力を増やしたい場合や大掛かりなモニター・ミックスなどに活用できます。
■マトリックス
Qu-32はさらに、2系統のステレオ・マトリクス・アウトを装備し、エクストラのI/Oとして使用できます。マトリクスはいわば「ミキサー内のミキサー」で、グループ1-4、ミックス1-10、メインLRのどこからでも信号を取り込むことができ、放送用音声回線やレコーディング・ミックス、メインLRミックスの複製アウトとして出力でき、独立したグラフィックEQやディレイを使用してディレイ・スタックやフィルまたはゾーン・スピーカーへの送りに活用できます。
■QU-DRIVE
Qu-32はマルチトラックUSBレコーダー機能を内蔵し、24ビット48kHzのクオリティで18チャンネルの録音再生を外部接続のUSBメモリーやハードディスクに行えます。これまで、ライブのマルチトラック録音はそう簡単ではありませんでした。Qu-32では、16系統のモノ・チャンネルと選択したステレオ・ペアを録音でき、再生音はモノ・インプットとST1の各チャンネルに立ち上がります。これらの機能に加えて、Qu-Driveはミックス・アウト、メインLR(プリ、ポスト、またはモノにサミングした信号)、PAFLバスのいずれかのステレオ・ペアをレコーディングすることも可能で、再生音はST3チャンネルに立ち上がります。
■Mac/Windows DAWへのインテグレーション
Qu-32は内蔵オーディオ・インターフェイスを介して最大32個のトラックを選択してMacまたはPCへ送ることができ、コンピュータからのリターン信号はインプット・チャンネルに簡単に立ち上げることが可能です。内蔵インターフェイスはMac OS Xのクラスコンプリアント仕様ですので、LogicやCubase、Reaper、Pro ToolsなどCoreAudio対応のDAWであれば接続するだけですぐに使用できます。また、PC用にASIO、WDM対応のドライバーも使用できます。USB接続で一般的なMIDIコントロールにも対応し、フェーダーをDAWのトラックにアサインすることも可能です。また、DAWコントロール・ドライバーでの設定は簡単に行え、HUIまたはMackie Controlのエミュレーション・モードも使用できます(Mac OS X/Windows両対応)。
■ワイヤレス・コントロールに便利なQuアプリ
フルスペックのiPad用アプリQu-Padを使用すれば、Qu-32のEQやモニター・ミックスをステージ上でも行え、会場内の色々なリスニング・ポイントからPAの調整も可能になり、オーディエンスの中にいてもライブのミックスが行えます。Qu-PadとミキサーとはWi-Fiで接続し、ライブ・ミキシングのあらゆるパラメーターや設定にアクセスできます。
Qu-Youは最大7人までのパフォーマーが各自の好みのモニター・ミックスをiOSまたはアンドロイド・デバイスでコントロールできるアプリで、エンジニアはオーディエンス向けのミックスに集中できます。
Qu-Controlはカスタマイズ可能なiOSアプリで、非テクニカルなスタッフでも操作できるシンプルなインターフェイスを採用し、テクニカル・オペレーター不在時でも最低限のパラメーターのコントロールが行えます。
各アプリを使用する場合は、Wi-Fiルーターまたはアクセスポイントがミキサーのネットワーク・ポートに接続されている必要があります。
■dSNAKE™リモート・オーディオラック
Qu-32はオールインワン・タイプのミキサーですので、すでにアナログ・ケーブルをお持ちの場合は、そのまま使用できます。また、アナログのマルチコア・ケーブルからCat5デジタル・スネークへのアップグレードを検討されている場合は、Qu-32のdSNAKE™ポートからAB168、AR2412またはAR84ステージボックスとの接続により、将来性のあるシステム構築が可能となります。dSNAKE™は、Allen & Heath独自のネットワーク・ソリューションで、最長120mまでの総延長でレイテンシーはわずか105μs(マイクロ秒)という高性能を誇ります。そのためFoH(フロントオブハウス)でミックスする場合でも、I/Oはステージ側に設置し、そこからCat5eケーブル1本でQu-32に接続できます。
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